自分にできることを考えると不安がやわらぐ、というお話

LIVING

先行きが中々見えない状況に不安や疲れを覚えていらっしゃる方がほとんどではないかと思います。「自分のことで精一杯」というご意見があるのも分かります。しかし不安を軽減するためには、むしろ他者に心を向けることが大切なようです。

目次

  1. 自分なりの使命を見つけると不安が消えていく
  2. 他者を気遣うことは、あなた自身のためにもなる

自分なりの使命を見つけると不安が消えていく

順天堂大学名誉教授で、がん患者の心のサポートに長年従事してこられた樋野興夫先生は、新型コロナウイルスがもたらす不安が、がん患者が置かれた状況に似ているとしつつ、

「自分なりの使命を見つけることが不安解消につながる」

と言います。
自分なりの使命とは何でしょうか?この状況の中でなすべきことは何でしょうか。
それは些細なことでもかまいません。

例えば「家にいる子どもを楽しませる」ということ。
子どもたちもストレスを感じています。彼らを笑顔にすることは、きっとあなただからこそできる大切な使命でしょう。
また、「仕事を続ける配偶者に笑顔で『おかえり』を言う」とか、
「実家の両親に電話すること」などもとっても尊い使命と呼べるでしょう。
学生さんなら「毎日一つは家のために何かする」などでも素晴らしいと思います。

それは自分の中の不安ではなく、他者に心を向けることです。
そして、そのようにするとき、自分の中にある不安がやわらいでいくから不思議です。

他者を気遣うことは、あなた自身のためにもなる

自分が苦しい思いをしているときでも、まわりの人を助けたいという思いが私たちの中にはあります。

心理学者のアーヴィン・シュタウプはこれを「苦しみから生まれる利他主義」と名付けました。

そして重要なことは、他者を気遣い利他的な行いをすることは、本人にとっても役立つ、という事実です。
周りの人を助けると、恐怖が勇気に変わり、無力感が消えて楽観的な気持ちになれます。
幸福度が高まり、人生に意義を感じられるようになる、という逆説的なことが起こるわけです。

聖書は言います。

他人を潤す人は自分も潤される。

箴言11章25節(箴言は知恵の書として知られる)

またこうもあります。

受けるよりも与えるほうが幸いである。

社会全体が強いストレスに襲われているこのような状況だからこそ、思いやりと絆のもたらす力が必要なのではないでしょうか。

小さな優しさを積み重ねながら、必ず終わるこの時期を乗り越えていきたいですね。