ゴスペル 『Lean on Me』の和訳とちょこっと解説(後編)

GOSPEL

Kirk Franklin(カーク・フランクリン)によるゴスペルソングの名曲『Lean on Me(リーン・オン・ミー)』について、意味をちょこっと解説させていただきます。

この歌はキリスト教的要素を無視して理解しようとすると、単に「困っている人助けようぜ!」の歌になっちゃって、結果本当のメッセージが伝わらない、ということに。そうなると作者のカークさんも悲しいはず・・・。

知らんけど、たぶんそうです😅

というわけで、牧師として簡単に解説(後編)をさせていただきます。

和訳は
「ゴスペル 『Lean on Me』の和訳とちょこっと解説(前編)」
をご覧ください

目次

  1. 人助けの歌?鍵はブリッジにあり!
  2. Lean on Me のMeは誰?
  3. まとめ


人助けの歌?鍵はブリッジにあり!

「困っている人助けたい!の歌」という理解でも悪くはないんですけど、「ほら、俺(私)の肩に寄りかかりなよ」と居酒屋で酔っぱらいを介抱する人みたいになってはいけません。

確かにこの歌は「神様」という概念抜きでも聴くことはできます。
「私に頼っていいんだよ」は人から人への語りかけ、とも取れます。
そういった意味であくまで間接的にゴスペルのメッセージが込められているわけです。

いわば変化球⚾👓✨ 
的を絞らせない上手い配球だぜ、カーク(野球好きじゃない方すみません💦)

しかしここぞ、というところで160Kmのストレートが唐突にやってきて、ズドン💥と心につき刺さります。それがブリッジです!!

♫ 顔を見たこともないイエス様を
どうやって愛することができるって言うんだ
あなたが死にかかっているのに
私は背を向けて離れていく

手を握ってほしい
友だちのところに連れて行ってあげる
あなたの不安な心をしずめようと
彼(イエス様)は待っていてくれる
あなたが思うよりもっと強く、イエス様はあなたを愛している ♫

この歌が指し示すもの、本当に困っている人たちを助けることができるのは「私」ではなく、イエス様(Jesus)であるということがここで明らかにされます。

またそれまでの「父親を捜している」「友だちを捜している」の「父親」「友」という表現が、神様を隠喩していることが分かります。(聖書は神様を「父」と表現し、私たちの「友」となってくださることを教えています)


Lean on Meの「Me」は?

それらを踏まえてタイトルに戻りますと、
Lean on Meの「Me」は誰を意味するのでしょうか?

二つの意味があると思います。

一つは、イエス様です
繰り返されるコーラスは、悩むすべての人に対する神様のやさしい語りかけなのです。

私はここにいる
もう心配しなくていいんだよ
あなたの涙を知っている
あなたが呼ぶとき、すぐに行くから
あなたが倒れるとき、(その手を)つかむために友だちはいる
私はあなたの友であり、倒れるときにはその手をつかむ
さあ、私の肩によりかかっていいんだよ

もう一つは私たちです。
ゴスペルソングはクリスチャンの信仰や思いが歌になったものですが、「イエス様が愛してくれたように、私たちも人を愛したい」という願いはクリスチャンの間でずっと大切にされてきた価値観です。この歌には、私たちも愛を表そうという願いが込められていると思います。しかしあくまで、助けてくれるのはイエス様です。

まとめ

この歌はステージ上から「私が助けてあげる!頼って!」と叫ぶ歌ではありません。
もしそのような心で歌うなら聴く人の心を打つことは難しいでしょう。
「あなたの涙を知っている」という歌詞も虚しく響きます。会場知らん人ばっかりですから「何言うとんねん。知らんやろ」てなります😅

この歌は、聴くすべての人々に対するイエス様からの呼びかけ、として歌うと良いでしょう。
イエス様はあなたの涙を知っている。呼ぶとき、すぐそこにいてくれる。
歌う私たちも弱い存在、誰かの助けが必要だけれども、イエス様が助けてくれる。だからあなたも心配しないで、頼っていいんですよ

このような愛と励ましの歌だと思います。

というわけで、ざっくりではありましたがKirk Franklinの『Lean on Me』の解説(後編)でした。
最後までお読みくださりありがとうございました😊

ゴスペル 『Lean on Me』の和訳とちょこっと解説(前編)はこちら